異世界では精霊魔法でサバイバル生活を送ってます! - 秋月正光
2巻 内容紹介
突然、ガタガタッという大きな音がしたかと思うと、体をどこかにぶつけて目を覚ました。馬のいななきが聞こえる。ここは幌馬車の荷台だ。どうやら前世の夢を見ていたらしい。
俺たちはフェンリルが人化して美少女となったシルバの母親を捜すため、ダンジョンで有名な街、イルドガに向かう乗合い馬車に乗っていた。急停止したことで、乗客たちが不安そうに辺りを窺っている。シルバは相変わらず俺の左腕にしがみついたまま、小首をかしげていた。
「アリエル!」
なにが起きたのか聞こうとすると、風精霊アリエルは顎をつんと上に向けて自慢げに言う。
『もう調べて来た〜! 大きな木が倒れて道を塞いでて、後ろに人族が十人くらい隠れてる〜。それと山の方にも人族が三人いる〜』
なるほど、この馬車は盗賊に狙われてしまったようだ。この街道は比較的安全だと聞いていたのだが。
おそらく倒木をどけようと乗客が出て来たところで、正面と横から襲うつもりなのだろう。
シルバの母親を探すため、アキラとシルバはダンジョンがある街に来ていた。ところがダンジョンはCランク以上の冒険者でないと入れないという。仕方なく森に狩りへ出かけると、アシッドアントの群れに襲われていたエルフ族でCランク冒険者のフィオナと猫獣人族のエミールと出会う。これを機に四人でパーティを組み、魔獣討伐の依頼をこなすようになった。
フィオナからの情報で、アキラたちがシルバの母親が泊っているという宿を訪ねると、ダンジョンに入ると言い残し、一ヶ月前から戻らないという。フィオナがある遺物を探していたこともあり、アキラたちはシルバの母親を捜すため、ダンジョンの深層に向かった。しかしようやく発見した隠し通路でトラップに引っかかり、白骨死体がある密室に閉じ込められてしまう。新たに召喚したモグラ姿の土精霊の活躍で脱出に成功するのだが――

1巻 内容紹介
『こんなところに、冒険者か。珍しいな』
うとうとしていたら、どこからか声がする。辺りを見回したが、誰もいなかった。
『おや、もしかして私の声が聞こえているのかな?』
今度は、はっきりとわかった。
「誰かいるんですか?」
『なんてことだ……』
「あなたは、どなたですか?」
『私の名前は、タナトス。B級冒険者だった』
「だった?」
『そう、私はもう死んでいるんだよ』
俺が異世界に来て初めての会話の相手は、幽霊だった。 生前、俺は何度か幽霊を見たことがあったが、話しかけられたことはない。なんて返せばいいんだろう。
「こんにちは。佐々木明といいます。アキラ・ササキと言った方がいいのかな」
思わず、普通に会話してしまった。
「猫耳ちゃん、俺がもらえるチート能力はなんなの?」
36歳で過労死をしたアキラは、あの世と思われる場所を歩いていると「異世界キャンペーン」と書いてある案内板を見つけた。
異世界へ行くチャンスだと喜んだものの、とりあえずキャンペーンの内容を聞いてから決めようと美人の猫耳受付嬢に聞いてみる。すると、今ならもれなく自分に一番合う能力が1つ付与されるとのことだった。ただ、どんな能力かは生まれ変わってみないとわからず、希望は聞けないのだと言う。
転生先の情報として、科学技術が発達してなくて、剣や魔法が頼りであること、一度異世界へ転生すると約1000年後にしか地球へは戻れずそれまでは異世界で転生し続けなければならないということを教えられた。しかし滅多にこんなキャンペーンはしていないということで、アキラは異世界へ転生することにしたのだった。
気がつくと、アキラは大魔林の中で、20歳前後の青年になっていた。
B級冒険者だったという幽霊のタナトスに話しかけられ、アキラがもらった能力は人族には珍しい精霊魔法だということを知った。
火魔法、水魔法、風魔法を使う愉快な精霊たちを次々と召喚し、美少女シルバも加わったことで強くなったアキラは、タナトスから「自分を襲った火魔法使いを突き止めてほしい」と依頼され――。
編集部より
スターダストノベルス書き下ろし作品!
36歳で過労死した佐々木明は、死後の世界のキャンペーンによって異世界で生まれ変われることに。
転生直後に出会った冒険者の幽霊・タナトスは、何も知らない明=アキラに冒険者のノウハウを教えてくれます。
転生時に与えられた自身の能力が精霊魔法を使える「精霊能者」だと知ったアキラは、魔法を鍛えながら冒険者として活動を続けます。
やがて集まった仲間とともに、タナトスを襲った犯人を探す一行でしたが……
続きはぜひ、本書をお読みください!






















