魔銃転生 - うーぱー
内容紹介
飛びだそうとするアッシュの肩を、ユシンが強く掴む。その表情は苦渋に歪む。
「俺達は村を焼いた奴等に復讐するんだ。ここで死ぬわけにはいかない」
「だが……。いや、お前の言うとおりだ。家族やアイリを殺した奴等を見つけ出して復讐するまでは、なんとしてでも生き延びよう」
「そうだ。俺達は冷静になる必要がある。敵軍が使用する武器は尋常ではない。アレはまるで村の祖父母達が語っていた魔法だ。正体を見極めなければならない」
遠雷の如き攻撃の音が止まった機に二人が撤退を始めると、突風が吹いた。それは地上低くに乱流を生み、アッシュ達の眼前で渦巻いた。
アッシュがしかめた目を開く頃には、いつの間にか眼前に人影があり、血のように赤い甲冑が鈍く光を放つ。
「臭えと思ったらオークが二匹も潜んでいやがったか」
アッシュ達の退路を塞いだ男は、皇国の魔銃使いバーン・ゴズル。齢二二。赤く逆立った髪の下で、獅子のように獰猛な赤眼が輝く。兜は馬蹄形をしており額と側頭部を覆う。竜の鱗を組み合わせたかのように複雑な流線形の甲は、人の手によるものには見えなかった。事実、それは魔銃の秘めた異能によって創りだされた物だ。
戦争ですべてを失った青年アッシュ。祖国と恋人を奪われた彼は復讐心に突き動かされ、兵士となる。
しかし、異能の武器『魔銃』を使うロアヴィエ皇国の兵士には太刀打ちできず、目の前で親友は無惨に殺された。
抵抗むなしくアッシュは捕虜になり、死を待つ運命に。
だが、異能の刃が胸を貫く瞬間、奇跡が起きる。アッシュは無意識のうちに『魔銃』を奪い「自分を殺した相手の意識を奪う異能力」に目覚めた。
混乱と絶望の中で異能力を得たアッシュはロアヴィエ皇国の魔銃使いを相手に孤独な戦いを開始する。
そして新たな出会いがアッシュの運命を歪に変えていく。ドワーフ盗賊や獣人少女、隔絶した魔力を有するエルフ・シルフィアとの出会いは彼に何をもたらすのか?
新たな肉体から滲出する記憶に翻弄されながら、アッシュは戦い続ける。
果たして彼の復讐撃に待ち受けるものとは――。
編集部より
スターダストノベルス完全書き下ろし作品!
祖国と大切な親友を奪われた青年アッシュ。圧倒的な力を持つ帝国の「魔銃」使いによって命を落とした彼ですが、なんと死の瞬間に「自分を殺した相手の肉体へと意識が移る」という規格外の能力に目覚めます。
敵兵の体を転々としながら、憎き仇への復讐を誓うアッシュ。しかし過酷な運命の悪戯か、かつて生き別れたはずの相手と再会し……?
絶望の淵から這い上がり、幾度も「死」を超えて戦い続ける本格ダークファンタジー。他人の体で生き続けるアッシュは、無事に復讐を遂げることができるのか? 予測不能な憑依転生バトルと、すれ違う想いが交錯する緊迫のドラマを、ぜひお見逃しなく!





















