機械仕掛けの記憶「いつか目覚める君、もう目覚めない僕」 - 界達かたる

# 新刊情報 # スターダストノベルス

いつか目覚める君、もう目覚めない僕 - 界達かたる

内容紹介

「ねえ、時也君。夜にここ来たら、怒られるかな」

 小学五年生の冬。少女が訊く。黒い髪がまだ背中まで伸びていた頃で、話し始める時はいつも、おそるおそる相手の顔色をうかがうように微笑む。それが彼女の癖だった。

 

第18回星の砂賞 優秀賞

意識不明の患者との会話を可能にする次世代型医療機器、

『機械仕掛けの記憶(メモリア・エクス・マキナ)』

通称MeM(メム)。

少年はMeMを使うことで、植物状態である幼馴染の少女・日々佳と会話することができていた。

しかし、彼女の記憶から弾き出される機械染みた言葉に、少年は少しずつ彼女への本当の想いを見失っていく……。

 

コンテスト特別審査員・芥川賞作家の三田誠広先生より(抜粋)

冒頭のチャットが何度も反復されていく展開を見ると、世界が閉じているような危うさがあって、途中まではあまり期待していなかったのだが、後半に思いがけない展開があって、閉ざされていた世界の殻が割れ、次のレベルに到達する。その上昇するエネルギーと飛翔感が魅力的で、そこまで読むと、前半の単調なチャットの反復も、計算されたものだということがわかる。

小説紹介PV『いつか目覚める君、もう目覚めない僕』

作者様制作のプロモーション動画となります。ぜひご覧ください。

編集部より

舞台はおそらく、いまよりもすこしだけ未来。『MeM』という意識のない患者とのテキストチャットを可能にしたコンピュータが開発されます。主人公の少年は『MeM』により事故に遭って眠り続けている幼馴染の少女と会話することができるようになりましたが……?

緻密に計算され張り巡らされた伏線、構成倒れにならない胸に訴えかける物語、それらを支えるたしかな文章力。小説コンテスト「第18回星の砂賞」で三田先生が激賞し、最高賞である「優秀賞」に選出されたのも納得の作品です。

読み終えたとき、たしかに心に残るものがあると思います。珠玉の物語をぜひお楽しみください!

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