「最弱兎はうっかり愛され魔王になりました」 - 黒湖クロコ

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最弱兎はうっかり愛され魔王になりました - 黒湖クロコ

内容紹介

「へぇ。ちなみにどうやって倒されたんですか? あっ、ゴシップ的な好奇心なので、もしも内密になっているなら大丈夫です」

「秘密……とまでは言いませんが、ミノタウルス様はお酒に酔っていた時に倒されました」

「おおっ。お酒に酔っている時に襲うなんて、卑怯ですね。原因は怨恨ですか?」

「恨んでいるとは聞いていませんね。仕事でイラっとはさせられているかもしれませんが」

 だとすると衝動的な犯行か。

 お酒を一緒にするのならばそれなりに仲がよかったのかもしれない。

「不運な事故とも言えます」

「そうなんですか……」

「はい。私達が飲み会をしているところにまさかミノタウルス様が来られるとは思いませんでしたから」

 ……私達が飲み会?

 ふと脳裏に、ミノタウルス様に対してお酌をしていた映像が浮かぶ。あれ? これって昨日の記憶?

「わ、私達と飲んでいる時に倒されたんですか!?」

「はい」

 だとしたら、私はもしかしてミノタウルス様が倒された瞬間に居合わせたかもしれない。それどころか知り合いが魔王(仮)なんてとんでもないことになっているかもしれないと思うとドキドキしてきた。

「あの。どなたが魔王(仮)になっていらっしゃるのでしょう?」

 知り合いだったら誰だろう? 分からないけれど、次の魔王様はしっかり書類業務もやってくれる魔族がいい。でもあまり残忍なことが好きな魔族ではないといいなと若干他人事で思っていた私は、次の瞬間ファーヴニルさんの口から出た言葉に固まった。

「あなたですよ?」

「は?」

  

 様々な種族が住む魔界の中でも、兎族は最弱の種族。そんな兎族のロップは魔界で一番強い魔王が住む魔王城で掃除メイドをしていた。お人良しなロップは、ドラゴン族のファーヴニルの仕事のお手伝いをしながら、任期の五年が過ぎるのを待っていたのだが、仕事の打ち上げでお酒を飲んだ時に事故で前魔王を倒してしまい、魔王(仮)になってしまった。正式な魔王にならない限り他の魔族に命を狙われることになったロップは、四天王の忠誠をもぎ取り魔王になって次代に穏便に譲ることを決意する。

「今日から貴方が私の魔王です」と真っ先に忠誠を誓った四天王の一人ファーヴニルに溺愛されながら、四天王の課題に挑むラブファンタジー。

編集部より

「ミーティアノベルス」完全書き下ろし作品!

 お掃除メイドからいきなり魔王になってしまったロップ。他種族から正式に認められない限り命を狙われ続けることを知り、忠誠を得るために「四天王」からの課題に挑んでいきますが……

 うっかり魔王になってしまった最弱種族ヒロインたちが織りなす、ファンタジーラブコメディをぜひお楽しみください!

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