やさしいやさしい物語「陽だまりの箱」 - 徳田マシミ

# ネット文庫星の砂

陽だまりの箱- 徳田マシミ

内容紹介

縁側にいた幸乃が振り向けば、背後には孫の浩次が立っていた。

浩次の両手にはふたつのコップが持たれ、色を見るかぎり中身は麦茶のようだった。

幸乃がとなりに座るよう手で促すと、浩次はわずかに眉を下げ、幸乃の横に腰を下ろした。

同時にコップをそっと手渡し、幸乃が含むとそれはよく冷えていた。ふたりはしばらく静かに麦茶を飲み、縁側の爽やかな空気に身をひたした。幸乃が麦茶を半分ほど飲み進めたころ、ぽつりと浩次が言葉を発した。

 

第5回ショートショートコンテスト 審査員特別賞受賞作品

縁側で孫と一緒に優しい時間をすごす幸乃。

余裕のない世界に与えられる温もりとは。

編集部より

家族を愛するおばあちゃん。寿命も長くはないが家族とのひと時を大切にしている。

孫と縁側で楽しくおしゃべりするが……。

この物語を読み終えたとき、あなたは家族の大切さを再認識する。

こちらもおすすめ
当社作品 配信中の書店様