「最強の女神に導かれ、少女たちは戦場を駆ける」 - 麻宮楓

# スターダストノベルス # 新刊情報

最強の女神に導かれ、少女たちは戦場を駆ける - 麻宮楓

内容紹介

「わたし、1―Aの神咲理々奈と申します!」

 目の前の少女は大きな瞳を興味深そうに光らせ、僕の全身を眺め回す。

「うん、やっぱり間違いありません」

 つぶやき、彼女は自信に満ちた表情で、言った。

「玄乃さん、eスポーツ部へ入りませんか?」

「――はい?」

「あなたには素質があります。わたしには分かるんです」

 一気にまくし立てられ、思わず後ずさる。

「い、いや、何かの間違いでは?」

「間違いではありません。ちゃんとした根拠に基づいて、あなたを誘っています」

「根拠って?」

「それは入部していただければ分かります」

「……全然、説明になってないんだけど」

 僕もゲームはそれなりに遊ぶ。特に去年は、その機会が多かったと思う。eスポーツという言葉自体も、以前から知ってはいた。

 でも僕が遊ぶゲームは、基本的にソロプレイのものばかりだ。他人と競い合うようなものはほとんどやらないし、自分で『上手い』と実感したこともない。素質があると言われてもピンとこないし、入学式の挨拶を聞いたときも、入部するつもりなんてなかった。

「入部すれば、ゲームが遊び放題です!」

「えっ?」

 けれど、その露骨な言葉に、声を漏らす。

「我が部では多くのビデオゲームを取り揃えています。もしも入部していただけたら、全てが遊び放題です! どうですか!」

「……本当に、なんでも遊べる?」

「はい、全部無料です。ご要望があれば、新規購入も検討します」

「い、いや、ご要望と言われても、それは見てみないことにはなんとも……」

「見ていただけるんですか?」

「ん、そう、だね……」

 分かりやすい『釣り』の言葉だとは思う。が、魅力的な条件であることも確かだ。

 それに、さっきからずっと、僕はクラスのみんなに注目されっぱなしだ。何しろこの学校で一番の有名人に、勧誘されている真っ最中なのだから。

 少しずつ、鼓動が早くなっていく。息苦しさを覚え、軽く胸を押さえる。

「――大丈夫」

 誰にも聞こえないくらいの、小さな声を漏らし、顔を上げた。

 これ以上、目立ったり、面倒なことになるのは避けたい。

「と、とりあえず、見学だけでもいいかな?」

「はい、ありがとうございます! では、一緒に来てください!」

  

 自由な校風を掲げる新設校『私立神咲高校』へと進学した玄乃深夜は、そこで一人の少女と出会う。理事長代理を務める彼女――神咲理々奈は、新入生代表の挨拶で『eスポーツ部の設立』を宣言し、その一員として、深夜をスカウトしたのだ。

 理々奈の想いに胸を打たれ、入部を決意した深夜は、彼女が驚くべき経歴の持ち主であることを知る。それだけでなく、理々奈は何やら大きな秘密を抱えているみたいで……?

 仮想空間内で繰り広げられるサバイバルゲーム『アンドレスミラージュ』を舞台に、少女たちは戦場を駆ける。

編集部より

「スターダストノベルス」書き下ろし作品。

『私立神咲高校』へと進学した玄乃深夜は、理事長の娘であり、その代理として運営に携わっている少女・神咲理々奈から『eスポーツ部』にスカウトされます。

 戸惑いつつも誘いに応じた深夜は、理々奈の助言もあり、秘められていた才能を発揮していきます。

 自称・「神咲理々奈の永遠のライバル」御取碧子や、深夜の幼馴染・虎宮響妃らを交えたeスポーツ部は、仮想空間内で繰り広げられるサバイバルゲーム『アンドレスミラージュ』の全国大会"優勝"を目標に動き出し……

 現実世界とゲーム世界で繰り広げられる、闘いとドラマをぜひお楽しみください!

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