幸せは、いつもそばにある「グランマーク・フライトバルト氏の死に関して」 - 五条ダン

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グランマーク・フライトバルト氏の死に関して- 五条ダン

内容紹介

「ねえ、おじいちゃん」

老人を少女が呼んだ。

少女は十歳くらいの、髪を伸ばした綺麗な白人だった。

ブロンドの髪が、白いワンピースの上で、ふわふわと揺れる。

エメナルドグリーンの瞳が、老人を見つめる。

 

第16回星の砂賞 審査員奨励賞

『グランマーク・フライトバルト氏の死に関して』

グランマーク・フライトバルト氏は、雑多に人の行き交う駅前で、ポケットティッシュを配っていた。

杖をつき、ぼろぼろの布切れを纏った老人。彼がフライトバルト氏であると、気づく者はいない。

老人が差し出すよぼよぼの指先には、ポケットティッシュ。

足元の段ボール箱のなかには、大量のポケットティッシュが入っている。

編集部より

誰もが注目したグランマーク・フライトバルト氏。

彼は誰もが羨む『世界で最も幸せな人』だった。

けれど世間が見ていたのはグランマーク・フライトバルト氏ではなく……。

これは一人の男が愛の為に生きた物語

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