「貴方に復讐(愛)を捧げましょう」 - てんてんどんどん

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貴方に復讐(愛)を捧げましょう - てんてんどんどん

内容紹介

「セシリア様、目が覚めましたか!?」

 男の声で『私』は目を覚ました。

 見慣れぬ装飾の天蓋が視界に入り、声のしたほうへその視線を移した。そこには複数の神官達がベッドを取り囲んでいた。部屋の中には一目でわかるほど高価な調度品が並び、自分を取り囲む神官達の身なりもいい。ここにいるのは位の高い神官達なのだろう。

「……ここは?」

 かすれた声で神官達に尋ねる。自らの口から洩れた女性の声に、私は目を細めた。

「治癒室です。貴方様は毒を飲んで瀕死の状態で倒れていました。覚えていらっしゃいますか?」

 老齢の神官が心配そうに声をかけてきた。そこで『私』は理解した。

『彼女』が死を選んだのだと。

『彼女』の身体に『私』が乗り移ったという事は――『私』が渡した毒薬を飲んだのだろう。

 理由を聞かず毒を用意してほしいと懇願してきた『彼女』の儚げな笑顔を思い出し、苦笑いが浮かぶ。こうなる事を予測はしていたけれど、『私』は毒を使う人物が彼女自身ではない事を祈りながら、ただ毒薬を渡す事しか出来なかったのだ。

貴方が死を選んだというのなら、私は貴方を死に追いやった者の全てに滅びを与えましょう。

  

 元孤児で公爵令嬢のセシリアは、辛い試練の末、百年に一度誕生する【金色の聖女】の力を得た。しかし大神殿の高官たちの秘術によって【白銀の聖女】である妹シャルネと力を入れ替えられてしまった。それまでセシリアは妹や侍女たちに虐げられ、それでも愛されることに執着していたが、妹に力を奪われたことですべてに失望し自ら命を絶つのだった。

 一方、幼い頃に孤児としてセシリアと共に過ごし、彼女に命を救われたレヴィンは紆余曲折を経て魔道具を扱う商家の当主になっていた。商人と公爵令嬢として再会した二人だったが、セシリアが受けるひどい仕打ちを知ったレヴィンが何度説得をしても、セシリアは家族の愛を妄信し、レヴィンからの救いの手を振り払う始末。レヴィンは魔道具商人として手に入れた知識を活かし悪魔召喚を成功させ、もし彼女が自ら命を絶つような事態になった場合、彼女を虐げた者たちに復讐しようと悪魔メフィストと契約を結ぶのだった。

 そしてその時はやってきた。

 ──貴方の力を奪い、死に追いやったあの愚かな偽の金色の聖女シャルネに制裁を。生きている事を後悔するほどの絶望と苦しみを──

『どうだい?愛する人の身体を乗っ取って敵はとれそうかい?我が契約者レヴィン・ウォーカー』

 悪魔メフィストは妖艶に微笑んだ。

 これは悪魔に魂を売ったレヴィンが、愛した人――公爵令嬢セシリアとなって彼女を虐げていた者全てに容赦なく復讐を敢行していく物語。

 

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!

 すべてを奪われ虐げられ命を落とした金色の聖女、セシリア。

 彼女の復讐を果たすため悪魔に魂を売ったレヴィンは、セシリアの体に乗り移ります。

 復讐(愛)をセシリアに捧げるため、セシリアとなったレヴィンは報復と制裁を行っていき……

 電子書籍版限定の書き下ろしでは、セシリア、メフィスト、ディートヘルト達のその後を描いた特別編を追加。

 悪意と陰謀渦巻く愛と復讐の物語をぜひ、お楽しみください!

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