「ペンダント! ~ツイてない私がとびきりの幸せをつかむまで~」 - 守雨

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ペンダント! ~ツイてない私がとびきりの幸せをつかむまで~ - 守雨

内容紹介

「お水を貰って来ましたよ。さあ」

「ありがとう、ござい、ます」

 老婆はゆっくり上半身を起こすと口の端からツッと水をこぼしながらゴクゴク飲んだ。

「ありがとうございます。生き返りました」

「怪我はないんですか?」

「ありません。飲まず食わずで旅をして、ついに行き倒れてしまうところでした」

「飲まず食わず? おなかも空いてるの?」

「……はい」

「わかったわ。うちにいらっしゃい。何かしら食べ物を出せるから」

 そこで後ろから声がした。

「いい加減にしようよ、アリス」

「モーリス?」

「浮浪者を家に招くなんて、ご両親が許さないと思うよ」

「倒れている人を放置して帰れと言うの?」

「水を与えたんだ、もう十分だよ」

 もう限界だ。いつもは彼の言うことに何でも同意していたけれど、これは同意できなかった。

「大丈夫。あなたの馬車には乗せないわ。今日はお昼ごはんをありがとう。美味しかったわ」

「えっ? ちょっ……」

 老女を抱き起こし、すぐそばの辻馬車乗り場まで歩いて、汚れた老女を乗せるのは勘弁してくださいと渋る御者に心付けを弾み、自宅に連れ帰った。

  

 伯爵家の長女アリスは、婚約者と出かけた帰りに倒れている汚れた老女を見つける。

 婚約者は汚いと止めたが、知らぬ顔はできずに老女を介抱し家に連れ帰り、食事をさせた。

 食事をしながら老女は「あなたには女神シルヴァーナの気まぐれがまとわりついている。あなたの不運続きはそのせいだ」と言う。そして親切にしてくれたお礼にと水晶玉の付いたペンダントを置いて姿を消す。

 その日、透明な水晶のペンダントをのぞき込むと、とある物が見えた……。

 人生にこれといった希望を持たず親の価値観、貴族の常識に自ら縛られて生きていた大人しい優等生のアリスは、老女に貰ったペンダントをきっかけに自分のやりたいことに必死に取り組むようになる。

 しかし活発に行動するようになっても、相変わらず不運はやってくる。

「女神シルヴァーナの気まぐれからほんとに逃げることができてる? なんだかトラブルが大きくなってない?」

 アリスは愚痴りながらもペンダントに助けられながら、トラブルに立ち向かう。

 大人しい貴族令嬢だったアリスが、自分のために全力投球する女性へと変わっていく物語。

  

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!

 謎の老女に不思議なペンダントを貰ってから、主人公アリスの人生は変わり始め……というどこか童話のような構造ながら、優しい性根を持ちつつも流されるままだったアリスが幸せを掴むために邁進する成長物語として、そしてヒーローとのラブストーリーとして楽しめる物語となっています!

 電子書籍版では限定番外編を書き下ろし! 未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!

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