「冥府の王に嫁入りします!」 - 天宮夕奈

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冥府の王に嫁入りします! - 天宮夕奈

第2巻 内容紹介

 アメリアが寝そべったまま魔法書を捲っていると、ガチャッと音がしてサリューンが入ってきた。

「メル! 思い出したぞ! 魔法使いのいる国!!」

「は? え!?」

 そばに走り寄ったサリューンが、慌てて起き上がったアメリアの両肩を掴み笑顔で言ってくる。

「月の神殿だ! 月の女神フィーレンの男神子が、魔法使いなんだ!!」

「月の? それって、どこの国にあるんだっけ?」

「砂漠の国、ラーン王国だ!」

 サリューンの言葉に、アメリアは目を大きく見開き驚いた。

 

冥府の王サリューンと聖婚式を挙げ、本当の夫婦となったアメリア。

先代から譲られた魔力が発現し、魔法修業のためにラーン王国へと赴く。

そこは、月の女神を擁する砂漠の国。

月の女神フィーレンや、男神子セスとの出会いに心躍らせる中、二人の仲を取り持つためにラーンの街へと飛び出すアメリアだったが、そこで王太子ジルに気に入られてしまい、王宮へと連れて行かれてしまう。

アメリアを取り戻すため、サリューンとフィーレンもまたラーンの街へ――。

陰謀渦巻くオアシスの街カルーファで繰り広げられる攻防戦。

サリューンは果たしてアメリアを助けることができるのか。そしてフィーレンとセスの恋の行方は――。

書き下ろしは、フィーレンとセスのその後を描いた『心を込めた贈り物』と、リュエナ王国を訪れたラーレとの交流を描いた『あなたの喜ぶ顔が見たくて』を収録。

第1巻 内容紹介 

「アメリア、こちらに来い」

 低い声にビクリと身体が跳ねる。教皇は驚いた顔をし、慌ててアメリアの手を取るとベールの前に立たせた。

「そのまま前に進みなさい」

 教皇が優しく背中を押す。ベールが顔を掠めて手で触れようとするけれど感触はなく、驚く間に視界ががらりと変わる。

 目の前に大きな木があった。白い壁や天井は途中までは存在しているが、その先は木々の緑に侵食されるように森に飲み込まれている。小鳥の囀が聞こえ、遠く滝のような水の落ちる音もしている。

 わけが分からず視線を巡らせると、太い木の幹に隠れるように人がいた。黒いローブに長い黒髪。頭の上の銀の王冠にはやはり黒い宝玉が埋まっている。

「……あなたが冥府の王?」

「そうだ、アメリア。我は死者の神、冥府を統べる王、サリューン」

 そうしてアメリアの前に現れたのは、年老いた姿の神だった。

 

「アメリア・セルフィス・イグレット。そなたに死者の神、冥府の王サリューンへの嫁入りを命ずる」

 突如言い渡された年老いた神との結婚。未来のない神殿での奉公生活に絶望するアメリア。

 それでも親切にしてくれる小間使いのリオンに助けられながら、慣れない仕事をこなしていく。

 そんな中、なぜか元婚約者のマティアスがアメリアに近付いてきた。

 その再会が、穏やかだと思われた生活を一変させる。

 マティアスとサリューンの間で揺れるアメリアの心。そして、なぜかリオンのことまで気になりだしてしまい……。

 大きな陰謀に巻き込まれる中、アメリアは次第にサリューンとリオンの秘密に近付いていく――。

 これは、少しおてんばな伯爵令嬢と、一途で奥手な神様の結婚のお話。

 書き下ろしは、リオンの子ども時代を回想した『シモン教皇の備忘録』と、アメリアとリオンのその後を描いた『星空の舞踏会』を収録。

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!

 伯爵令嬢アメリアは、女学院での授業中、突如訪れた教皇により、"冥府の王"・サリューンとの婚姻を告げられます。

 突然のことにわけもわからず、不安を抱きながらもサリューンと対面するアメリア。

 思っていたよりも普通で穏やかな人柄に少し安心するも、これから「愛する人でもない、神という名の老人と一生を共にするのか」と気が沈みます。

 しかし国のため、愛する両親のため、運命と知るべきことに向かっていくことを決意したアメリアでしたが……

 

 電子書籍版では限定の書き下ろしを収録! WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!

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