「家を追い出された小鳥令嬢と魔王と呼ばれた辺境伯の契約結婚」 - 幸智ボウロ

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家を追い出された小鳥令嬢と魔王と呼ばれた辺境伯の契約結婚 - 幸智ボウロ

内容紹介

 追い出された私の行き先は、アームルクス辺境伯領。同じ国内だというのに馬車で一カ月近くかかる道程だ。

 子爵領は国の南寄りにあり、アームルクス辺境伯領は北の国境線。

 二十二歳になる辺境伯様はなかなか婚約者を決めず、女なんか必要ない……というタイプで、男色ではないかとの噂まであるようだ。

 貴族の中には、意外 と多いらしい。偏見に満ちた家庭教師からの情報なので、いまひとつ信用できないが。

「アームルクス辺境伯は大層、恐ろしい方だそうよ。婚約したご令嬢たちが何人も逃げ出しているの。ご令嬢たちには逃げ帰る家があるけど、あなたはどれほどひどい扱いを受けても逃げられないわねぇ」

 意地悪い顔で笑う家庭教師ともやっとお別れできる。どれほどひどい相手だろうと、この家庭教師よりはましだろう。

 ともかく前辺境伯と王家が真剣に嫁を探し、何人ものご令嬢に逃げられて、巡り巡って私に白羽の矢が立ったということだ。

 子爵家で、婚約解消されたばかりで、実家で持て余されている適齢期ギリギリの娘。

 アームルクス辺境伯領に行けば、どのような扱いを受けようとも子爵領には戻れない。戻りたいとは思っていないが、仲良くなった子爵領の人たちと別れるのはつらい。

 母の元に逃げることも少しだけ考えたが、貴族を敵に回せば母の生家の商売に支障が出る。平民だからとあまり会わせてもらえなかった祖父母だが、会えばとても優しくて私のことも可愛がってくれた。いい人たちだから迷惑をかけたくない。

 あぁ……、もう何もかもが面倒でずっと眠っていたい。

 

 子爵家当主の父と平民であった母の娘、ハドリーは家の中に居場所がなかった。父は王都で愛人を作り領地の仕事を一切せず、母も領主の仕事がわからない。頼りにならない大人達の代わりにハドリーは幼い頃から領地のために働いてきた。ハドリーに自由などなく一生この領地に縛られて生きるのだろうと思っていたが、両親が離婚し、父が再婚して再婚相手との子供と一緒に領地へ戻ってきたのを機に、厄介払いのようにハドリーは辺境伯家へ嫁入りすることとなった。

 魔王とも呼ばれている女嫌いで男色の噂まである辺境伯アルダンに嫁ぐことになったが、ハドリーは冷遇、冷淡な態度をとられても気にしなかった。なぜなら子爵家にいたときよりもかなり快適な生活を送れているからだ。

 これは見た目は妖精のように美しく中身はタフな子爵令嬢ハドリーが、周囲の助けを借りつつ美貌の辺境伯様と二人で幸せになるまでの物語。

 

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!

 家族に虐げられてきた薄幸の令嬢ハドリー。彼女はある日、父親の身勝手な都合で婚約を名目に家を追い出されてしまいます。

 嫁ぎ先は、北の国境に位置するアームルクス辺境伯領。婚約相手の辺境伯は関わった令嬢たちが次々と逃げ出すほど恐ろしい人物で、「魔王」ではないかと噂されるほど。

 過酷な旅の末、ようやく辿り着いたハドリーを待っていたのは、辺境伯からの「私に会う必要などない。顔を見せるな」という冷たい一言でした。普通なら絶望するところ、ハドリーは「好都合ですわ」とばかりに悠々自適な引きこもり生活をスタート!?

 心を閉ざした魔王辺境伯と、不遇な環境で育ちながらも逞しく生きる小鳥令嬢。二人の契約結婚の行方は――?

 電子書籍限定の書き下ろしでは、辺境伯アルダン視点の物語を収録。彼がハドリーに惹かれていった心境の変化や、その美貌ゆえに抱えてきた知られざる苦悩が明らかに!

 未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!

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