「変わり者の将軍は男装姫を娶る」 - 雪野みゆ

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変わり者の将軍は男装姫を娶る - 雪野みゆ

内容紹介

 通達を出せと命令を下しただけで、李翔は内容を黄彩に伝えたわけではない。

 だが、黄彩は李翔の意を察している。

 まるで一から十まで李翔の考えを読んでいるようだ。

 勘が良く、頭が回るこの少年を李翔は気に入っている。

「白耀はお前の言うことをよく聞くのだな。ほかの者には全く懐かないが……」

「雛から育てていますから……」

 口元を緩めただけの黄彩に、李翔はどきりとする。しかし、すぐに頭を振った。

(いやいや。俺には衆道の趣味はないぞ)

 黄彩は時々、妙に艶っぽいところがあるのだ。

 少女のように美しい容貌をしているので、兵の中には勘違いをして黄彩を侮る者がいる。

 だが、黄彩は弓の名手で剣の腕も確かだ。

 痛い目を見た者のなんと多いことか。

 今では新兵を除いて黄彩を侮る者はいない。

 それどころか李翔の副将を務めていることで、尊敬の念を集めているくらいだ。

  

 負け知らずの平民出身の若き李翔将軍の下に嫁いできた彩姫公主は実は――。

 白蓮皇国の大将軍である蔡李翔は、戦功を立てた褒美として皇帝の公主が下賜されることになった。

 だが、その公主というのが廃妃の娘だったのだ。

 結婚も面倒くさいし、皇帝の娘なんてさらに面倒くさいと不機嫌なまま公主を迎えることになる李翔だった。

 その妻となった公主との初夜の時、屋敷は突然暗殺者に襲われたが、暗殺者に対応した公主の正体はかつての……。

 なぜ、男装をしていたのかと問う李翔に、彩姫は母親の冤罪を晴らすためだと答えた。

 李翔はこれも夫婦になった縁だと彩姫の手伝いをすることを決める。

 李翔の親友である白蓮皇国の丞相である高劉信を巻き込んで、彩姫の母を冤罪に陥れた者を追い込んでいく。

 そして、ともに過ごすうちに互いに惹かれ合っていく彩姫と李翔。

 一方、敵は執拗に彩姫を亡き者にしようと企むが――。

編集部より

「ミーティアノベルス」書き下ろし作品。

 菓子作りが趣味の変わり者将軍・李翔。彼のもとに嫁いできたのは、その所作にたびたびドキリとさせられていた副官の黄彩で……

 知略と陰謀が渦巻く中華風ヒストリカルファンタジーをぜひお楽しみください!

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