「エンディングで前世の記憶が蘇ったけれど、まさかのモブなので未来が読めません」 - パル

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エンディングで前世の記憶が蘇ったけれど、まさかのモブなので未来が読めません - パル

内容紹介

「……こ、これって、プリンセスガーベラ!」

 すると、ハルヒ様が興奮して奇声を上げた。

(まあ! 本当だわ。プリンセスガーベラね)

それは、王家の温室のみで厳重に管理されている特別なもので、ゲーム『ブライダルプリンセス』でレイナード殿下のルート最終場面、殿下が一生の愛を約束した時にだけ出てくる虹色の花だ。

でも、どうしてハルヒ様がプリンセスガーベラという名を知っているのだろう。ゲーム内では虹色の花としか言われていない。『ブライダルプリンセス』のゲーマー間でだけ、そう呼ばれているのよね――。

 思い出されたのは、キラキラと輝く虹色の可愛らしいガーベラの花。

(……えっ――。)

(……ちょ、ちょっと。……今のは、何?)

 見ただけで、すらすらと頭の中を巡った内なる声にハッとさせられる。

意識せず突如として脳内に導きだされた言葉に、頭をフル回転させた。

(どうして私がこんなことを知っているの?)

(……どこで見たんだっけ?)

(どこでって、……そうだ、画面で見たのよ、ね)

(……ゲームの……画面で――)

(……ま、まさか? ……これって、て、転生?)

(……え、えぇー! 『ブライダルプリンセス』の中に転生してたのー!)

 我に返り、一通り周囲を見てみる。そこには、確かに『ブライダルプリンセス』の登場人物の面々が勢揃いしていた――。

 

「はぁー、全くもってどうして今なのよ!」

 突然の出来事に、アルベーリアは肩を落とした。

 今から3年前の王立学院の卒業式。この国の王太子がヒロインを伴い、公爵家の令嬢である婚約者様へ婚約の解消を言い渡したことが引き金となって、自分が転生者だったことを思い出した。しかし、アルベーリアが気づいたときには、その乙女ゲームのエンディングの場面を迎えていた。

 アルベーリアが転生したのはモブキャラであり、ゲームでは王子の側近であり婚約者のランガルもヒロインに心を奪われている設定である。そのため、前世の記憶を活用し、エンディング後に続いていく自分の人生とランガルとの今後の関係性を考え直すことにしたのだが――。

 これは、アルベーリアとランガルが運命に翻弄されながら色々な経験を経て、未来へと成長していくサクセスラブストーリーです。

 

編集部より

 WEB人気作品の電子書籍化!

 乙女ゲーム『ブライダルプリンセス』のエンディング――悪役令嬢が婚約破棄される衝撃の場面で、突如として前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢アルベーリア。しかし、喜んだのも束の間。自分がヒロインでも悪役令嬢でもなく、物語の行く末にすら名前の出ない「モブキャラ」であることに気づいてしまいます。

 ゲームの記憶を辿れば、待っているのは冷徹な婚約者ランガルに捨てられる悲惨な未来!?

「それなら、捨てられる前に自活して人生を楽しんでみせますわ!」と、彼女は前世の知識をフル回転。持ち前の行動力で自分の店を構え、まさかの「軍資金稼ぎ」に奔走し始めます!

 一方、そんな彼女の決死の覚悟を知ってか知らずか、不器用な婚約者ランガルもまた、胸の内に意外な想いを秘めていて……。

「白い結婚」から始まる、勘違いと野望(?)が入り混じる逆転ラブコメディ。運命に抗うパワフルなモブ令嬢の快進撃を、ぜひその目で見届けてください!

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