婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!? - 江原里奈
第2巻 内容紹介
「すごいですね、私はともかくディラン君の好みも覚えていらっしゃるとは」
「当たり前ですわ! ユーレック商会の方々は、このお店の常連さんですもの」
「……そうですか」
少し複雑そうな表情で、リオネル様は手にしたシルクハットをいじりながらため息をついた。
「えっ、何か悪いことを言ってしまいましたか?」
思わずドキドキしてしまう私に、彼は苦笑いをした。
「いえ……カタリナ嬢が、他の男の好みを知っていることに嫉妬してしまいまして」
「……!」
マドレーヌの前でそんなことを言われて、思わず顔が熱くなる。
「カタリナ嬢のような魅力的な方が、ご自身で事業を起こして続けていらっしゃるのです。独り占めしたい気持ちを我慢しなくては」
「リオネル様……!」
あたたかな彼の想いが、伝わってくる。
私だって、リオネル様を独占したい気持ちはもちろんある。
でも、仕事を頑張っている彼だから素敵だしカッコいいんだと思う。イケメンぶりが加速するのは、ビジネスという付加価値があるから……少なくとも、私にとってはそうだ。
昔ながらの貴族のように優雅にのんびりしている相手なら、ここまで魅力的とは感じなかっただろう。
だから、彼も私のことを同じように見てくれるのは、とってもうれしい。
「今に見ていなさい。攻撃されているだけの私じゃないんだから!」
順調だったカフェ経営の行く手を、近隣にオープンしたライバル店が阻む。
しかも、その店のオーナーはカタリナの婚約者を横取りしたエレオノール!
度重なるエレオノールからの妨害行為に、カタリナは怒りと悔しさでいっぱい。前世での知識や経験、そして恋人であるリオネルの協力によって落ち込んでいたカフェの売上は持ち直す。
ところが、エレオノールの行き過ぎた対抗心はそれだけでは終わらず、カタリナとリオネルを引き裂こうとして……!
書下ろし番外編には、カタリナと関係を深めゆくリオネルの心情を描いた物語を収録。

第1巻 内容紹介
「こ、婚約破棄……ですって!?」
私は呻くように、手紙に書かれていた衝撃的な言葉を反芻した。
その手紙は、三カ月ぶりに婚約者であるフィリップから届いたもの。
グラストン侯爵家の次男である彼は、秀才なうえ誰もが認める美形である。アカデミーで優秀な成績を収め、念願叶って官僚試験に合格した。
いまは、この地方の大都市であるベルンで司法補佐官見習いをしている。
『先に、僕が基盤作りをしなきゃね』
ベルンへ旅立つ前に、彼はそう言っていた。
『だって、そうだろう? 君を妻として迎えるために、まずは仕事を安定させないと……しばらくは官舎で暮らすことになるだろうけど、すぐに屋敷を構えるよ。そうしたら、すぐにでも結婚しよう』
そう言ってくれたのは、かれこれ一年前の話。
いつ連絡が来るんだろうと毎日心待ちにしていた。
半年前、手紙でいつになるのか尋ねたら、「仕事がなかなか落ち着かなくて……もう少し待ってくれる?」と歯切れが悪い返事が届いたきりだった。
(……それが、婚約破棄? どういうことよ?)
「婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで!」
ベルクロン王国の伯爵令嬢カタリナは婚約者のフィリップから手紙で婚約破棄された。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナは手紙を踏みつけながらニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入って、それを元手に夢を実現させられるかもしれないからだ!
実はカタリナは転生者。前世で彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。
夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
電子限定書下ろし番外編には、カタリナと彼女の相棒である守銭奴侍女の過去話を収録。
編集部より
人気作品がミーティアノベルスに登場!
エルフィネス伯爵令嬢のカタリナは、官僚として働く婚約者フィリップとの結婚を間近に控えていました。
ところが、彼から三カ月ぶりに届いた手紙にあったのは、まさかの一方的な「婚約破棄」の言葉。しかも、その裏には友人の裏切りがあったことが発覚します。
普通なら絶望してしまう状況ですが、カタリナは違いました! 彼女には、前世でパティシエとしてカフェ経営を夢見ていた記憶があったのです。
彼女は婚約破棄の慰謝料を元手に、夢を叶えるために王都へ向かいます。そこで彼女を助けてくれたのは、謎の黒髪の美青年リオネル・ユーレックで……? そして、なぜか王宮から求婚状が届く(!?)波乱の展開に……!
果たしてカタリナのカフェ経営はうまくいくのでしょうか?
全2巻でお送り! 未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!
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