「大好きですが恋愛はしたくありませんっ!~侯爵令嬢、弓士になります!~」 - 橘 叶和

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大好きですが恋愛はしたくありませんっ!~侯爵令嬢、弓士になります!~ - 橘 叶和

内容紹介

 何がいいって、顔が良い。ひたすらに顔が良い。その顔にその声は反則技である。どうして笑っているの、その微笑みでどれだけの人を惑わせてきたの。分厚い魔法使いのローブに隠れているが背も高く、靴のサイズも元婚約者殿よりいくらか大きかった。いやもう小さかろうが大きかろうが、何だっていい。好きが溢れるってこういうことなのだと、キアラは初めての恋に慄いた。

『キアラと申します、ギルドマスター!』

『キアラ、歓迎するよ。君の気持ちには応えられないが大丈夫かな』

『あ、それは全く問題ございません』

 キアラはそれまでの興奮した勢いが嘘であったかのように、ひどく冷静な声で言い放った。教会にいた全員が一瞬ぴたりと止まる中、キアラはにっこりと微笑んだ。

『遊んでほしいとかお付き合いをしていただきたいとか、そういうのは本当に結構です』

 声は冷静なままであったが、にこにことしながらキアラはレオナルドを眺めた。レオナルドもにこりと微笑み返しながら口を開く。

『うん、私には特に問題はないが、一応理由を聞いても?』

『理由? ですか、何の?』

『遊ぶのとお付き合いが不要、という点かな。何故だか私がフラれた感があるのが多少気に入らないから』

『え、レオナルド様が人にフラれることなんてあるんですか』

『話を進めてもらっていいかな』

 

「今日はもう帰ろう。明日またプロポーズするよ」

「は?」

 キアラは耳を疑った。なにせ彼女は今、プロポーズを断ったのだから。

 キアラは侯爵令嬢であったが、子どもの頃から弓が好きだった。

 婚約者の手前それを表に出さず実家で隠れながら弓の腕を磨いていたが、その婚約者殿が婚約破棄をしたいと言う。

「ならば私は隣国エルドラド王国へ行って、弓士として身を立てますね!」と、飛び出してしまう。

 そこで出会った狩猟ギルドマスターであるレオナルドに一目惚れしてしまうアクシデントに見舞われてしまうが、元婚約者殿のせいで結婚や恋愛に懐疑的なキアラ。

 毎日賞賛と愛と叫ぶものの、その先を望んではいない。

 そんなキアラなので、絆されたレオナルドから求婚をされてもあっさりと断ってしまう。

 次第にレオナルドの方がキアラにのめり込んでいき――。

 これは、二人のおかしな追いかけっこの話。

 

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!

 侯爵家の末っ子に生まれたキアラは、婚約破棄を機に、隣国で弓士として身を立てていくことに。

 貴族令嬢ながら密かに磨いていた弓の腕で活躍するも、狩猟ギルドのギルドマスターであるレオナルドに一目惚れしてしまいます。

 しかしキアラは毎日「格好いい!」「素敵!」「好き!」と叫ぶものの、その先を望んではいませんでした。そして最初はにこやかにあしらっていたレオナルドのほうが次第に絆されてしまい……?

 ちょっと面倒くさい二人ですが笑、そこが微笑ましくクセになること請け合いです!

 電子書籍特典の書き下ろしでは、一年後の二人の会話を追加。珍しくしおらしいレオナルドとふっきれたキアラの会話とは――?

 未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!

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