「うっかり幼児化した魔女ですが、みんなから溺愛されてます」 - 狭山ひびき

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うっかり幼児化した魔女ですが、みんなから溺愛されてます - 狭山ひびき

内容紹介

 王様の発案でクリストフとの結婚が強制的に決まってしまったわたしは、あれよあれよと全身を飾り立てられ、今日、こうして大聖堂に押し込まれた。

 ずっと黒いフードの下に隠してきた金髪を、すっごくいい匂いのする石鹸で洗われて、高そうな宝石のついた髪飾りでまとめられる。

 樹海の森のように深い緑色をしたわたしの瞳に合わせる宝石は見つからなかったらしいが、緑だからいいんじゃね? とばかりにエメラルドのネックレスを身につけさせられ、コルセットというものでぎゅうぎゅうに腰を締め上げられて完成したわたしは、どこかのご令嬢と言っても通るほどの出来栄えだったそうだが、十一歳も年下の若さが溢れ出ている王子の隣に並ばされる二十七歳の気持ちを少しは考えてほしい。

 ……ていうかなんで結婚……。

 あまりの超展開に頭がついていかない。

 十六歳のぴちぴちした王子よ。相手がわたしで本当にいいの?

 わたしも十六歳の少年を夫とか呼べないし。

 ……というか、結婚したってことは、今夜あれこれしちゃうわけ?

 はい、ムリー!!

 逃亡決定!!

 お邸は惜しいけれどこのまま王子のお妃様とか無理だから!!

 十一歳も年下の子供と、ベッドでうふふな展開とか絶対に無理だから!!

 結婚式は仕方ない。これだけたくさんの人数に囲まれていては逃げ場がない。

 だが、式が終わったら即逃亡しよう。

 邸は惜しいが、このまま年下王子とどうこうなるより絶対マシだ!

 わたしが顔を上げると、クリストフがにこりと微笑む。

 一回り近く違う女と結婚させられそうになっているのに微笑んでいられるとか、この王子なかなかできるわ。

 

 27歳の魔女オデットは魔人討伐(本当は討伐できてない)の褒章で、無理やり16歳の王子クリストフと結婚させられることになった。

(11歳差は犯罪だわー。式が終わったら逃げよ…)そんなことを思いながら迎えた結婚式に

「ほーほほほほほほ!! ようやく決着をつける時ねオデット!!」

 突如、姉妹弟子である魔女のサーリアが高笑いしながらほうきに乗って飛び込んできた。と思ったら、オデットの足元に複数の魔法陣が展開される。

 その魔法のせいでオデットは、夫となるクリストフの目の前で七歳児の姿に変えられてしまったのだ!

 クリストフは「オデットが大人になるまで気長に待つからねー」なんて能天気なことを言いながら、とことん甘やかしてくる。

 式のあとに逃亡する気満々だったのに、クリストフとの生活が快適すぎて元の生活には戻れないっ!

 しかも体が小さくなったことで魔力もほとんどなくなってしまったオデット。魔物や魔人に対抗できるのは魔法使いと魔女だけなのに、これでは人間を護れないと頭を抱えていた。そんな彼女に追い打ちをかけるように、各地で魔人の封印が解かれはじめているという情報が舞い込んできて――。

 これは幼女化した天才魔女と、そんな魔女を可愛がりたくて仕方がない王子様のお話。

 

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!

 王命によりひと回り近く年下の王子クリストフとの結婚が決まった天才魔女・オデット。

 年の差がありすぎて受け入れがたいオデットは、いかにして逃亡するかを考えながら挙式。

 そこに乱入してきた長年のライバルの魔女によって時間回帰の魔法にかけられ、オデットは七歳の幼児になってしまいます。

 幼児化により魔力の大部分も失ってしまったオデットは、甘やかされる生活に絆されそうになりながらもなんとか打開策を模索しますが……?

 電子書籍版には書き下ろしの番外編を収録。未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!

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